三井物産の2020年3月期の決算速報&2023年3月期までの中期経営計画を発表

2020年5月26日日本株, 決算速報, 高配当

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三井物産とは日本7大商社のうちの一つで高配当銘柄として投資家の間で非常に人気の銘柄です。

今回は、こちらの三井物産が決算発表を行なったので決算内容を見ていきたいと思います。

また、今回の画像は全て下記の三井物産会社HPより引用しています。

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経営成績サマリー 2020年3月期年間実績

早速ですが上記が今期の三井物産の2020年3月期の年間実績です。

2020年3月期の業績は前年比と比較して▲227億円の減益になっています。

ですが、キャッシュフローをみるとこちらはしっかりとプラスになっているのでここは非常に素晴らしいポイントです。

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2021年3月期の業績予想は?

三井物産は今期の業績予想も行なっておりましたが、個人的にはここが一番衝撃でした。

2021年3月期の連結業績予想は1,800億円で2020年3月期と比較すると▲54%も当期利益が減少しています。

ただ、利益が半分になっているにも関わらず配当金を80円と下げないのはさすがです。

ただ、配当性向が75.9%と非常に高いのでここは注意しなければならないかもしれないです。

2021年3月期のセグメントごとの当期利益の予想を見てみると、残念ながらほぼ全てのセグメントで業績が下がっていることが見て取れます。

さらに驚くことにエネルギーのセグメントは一切利益が計上されていません。

おそらく、これは今の原油価格が暴落して予想が立てられないことが起因しているかと思います。

なので、この暴落が回復すれば少しは業績が回復するかと思います。

こうやってみると本当に商社は景気に左右されやすい銘柄であることが見て取れますね。

2023年3月期までの中期経営計画は?

今回、三井物産は2023年3月期までの中期経営計画も発表しました。

こちらをみるとわかると思うんですが、2020年3月期と2023年3月期の当期利益はほとんど変わっていません

三井物産も今回の影響が回復するには相当な期間がかかるということを予想しているように見えます。

また、上記グラフから三井物産は現在の収入の多くを資源分野で賄っていますが今後は非資源分野に主力をおくように見えます。

やはり、今回のように原油暴落やコロナの影響は資源分野がメインの三井物産にとっては大きな痛手であったようにみえます。

まずは、是非業績回復に専念してほしいですね。

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三井物産の今後の配当金は?

三井物産はさらに今後の配当金に関しても発表しています。

なんと現在の80円の配当金を下限として2023年まで維持すると宣言しています。

これは非常にすごいことだと思います。

コロナの影響や原油の影響がいつまで続くか不透明な中、配当金の下限を宣言するのは正直予想外でした。

現に7大商社の一つである双日は今期の配当金を未定にしています。

それほど、今回のコロナなどの影響は大きいということです。

ちなみに三井物産の現在の株価は1485円で配当利回りは5.39%です。

間違いなく高配当銘柄といっても問題ない銘柄です。

本当に配当金を維持してくれるなら、3年間での配当のリターンは約15%にもなります。

リターンとしては非常に魅力的な銘柄です。

まとめ

GOOD
・配当金は2023年3月期まで80円を下限
・配当利回りは5%台

BAD
・2021年3月期は2020年3月期と比較して▲54%の減益予想
・2023年3月期までの中期経営計画は2020年3月期の当期利益とほぼ横ばい

正直、業績としては三井物産は非常に厳しいと感じました。

なんとか原油暴落やコロナの影響が早く落ち着いて業績を戻してほしいです。

また、今回の決算の最も良かったポイントは減配の宣言をしなかったことにあると思います。

普通これだけ当期利益が下がれば減配は必須かと思いましたが、今回の決算では減配の記述が一切なく、80円の配当金を下限とするとありました。

三井物産の株主は比較的、配当金を目的に株を買っている人が多いと思います。

なので、個人的にはこの文言は株主にとって非常に心強い文言かと思います。

逆に双日に関しては今期の配当金は未定なので正直力の差が垣間見れたように見えます。

双日の決算に関しては下記を参照してください。

もし他に気になることがありましたら各自四季報や決算速報を参照して調べて見てください。

以上!!!

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