オリックスの2020年3月期決算解説!気になる今期の配当金は?
今回は高配当投資家の皆様が大好きなオリックスの決算について見ていきたいと思います。
オリックスは比較的、海外事業にも積極的かつ航空機リースのセグメントもあり、今回のコロナ騒動で業績が大きく心配されていました。
コロナの影響で決算発表などが延期するなど問題があったのでその辺りも含めて決算をみていきましょう!
2019年度の決算内容は?
上記が今期の業績です。
残念ながら2019年3月期と比較すると減益となっています。
ちなみに決算短信を参照すればわかりますが、売上高も減収ですので、結果的には減収減益となっています。
ただ、売上高、純利益共に△6.3、△6.5%と意外に奮闘したのではないでしょうか?
個人的には決算が延期になる程、業績が悪くなったと予想していたので二桁減益の可能性もあると考えていました。
では次にセグメント別の業績もみてみましょう!
セグメント別業績
上記がセグメント別の業績です。
セグメント利益を見るとベース利益が減益しているのがわかります。
ただ、売却益は前期比と比べると増加しています。
意外にもセグメント利益の前期比と比べると2019年度は増益していることがわかります。
売却益もコロナの影響で多くなったかと思いましたが、5年間のトータルで見ると際立って高いわけではなく平均並みです。
意外にコロナの影響はそんなになかったのでしょうか?そんな決算な感じがします。
さらに一番の懸念材料かと思っていた海外事業のAvolonに関しても大幅増益となっています。
※Avolonはアイルランドのダブリンに拠点を置く航空機リース会社です。
ちなみに下記が海外に関するセグメント別の業績です。
Avolonに関する航空機リースはご覧の通り大きく増益しています。
さすがに今のご時世航空機リースが伸びるはずはないです。
これはおそらくですが、コロナ前の利益が大きかったためこのような増益になったと予想しています。
ですので、今期の業績は要注意です!
2020年度の業績予想は?
上記のようにコロナの影響で今期の業績開示は困難と表示されています。
ただ大まかにですが行基のように大体800億から2,000億円の純利益と試算されています。
今期が4,000億円の純利益でしたので、やはりオリックスにとってもコロナの影響は甚大であることが伺えます。
セグメントごとのコロナの影響
上記を見ると不動産運営賃貸部門の影響が大きそうです。
ホテル旅館はインバウンド需要の減少に加え休館に追い込まれています。
さらに京セラドームなどの野球、Liveの工業も全てキャンセル状態であるため、この辺りの減益が非常に大きそうです。
まだ、株価は決算発表後下がってはいませんがコロナの影響が長引けば間違いなくオリックスの業績は悪化しますので今後注視が必要そうです。
今期の配当金は?
2019年度の配当金は76円でした。
素晴らしいですね。懸念されていた減配はありませんでした。
この辺りはオリックスの意地を感じることができますね。
さらに今期の配当金は後期は未定としていますが、前期は昨年度と同様に35円としています。
さらに素晴らしいサプライズとして今期の配当性向を50%まで引き上げることを宣言されました。
オリックスの配当性向は基本的に30%前後なので今期のこの配当性向は異常です。
オリックスとしても減配させたくない意地を感じることができました。
まとめ
上記はオリックスの純利益に推移です。
2020年度の業績はどれほど下がるかはわかりませんが、オリックスは上記のように様々な経済危機の中毎年黒字を出し続けてきた優良企業ですので個人的には今回のコロナも乗り越えられると信じています。
もしこの銘柄について気になることがありましたら各自四季報や決算などで調べてみてください!
以上!!!
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