JT(2914)の2020年第1四半期決算速報
今回は高配当投資家の皆様が大好きなJTの決算について見ていきたいと思います。
個人的には株探で下記の画像が出た時JT減配必須!と思ったのですが、決算短信をみると意外に大丈夫?と思ったのでそちらを解説していきたいと思います。
また、この文章より下記の画像は全てJTのHPより引用しています。
JTの2020年度 第1四半期決算 全社実績
早速ですが上記がJTの決算短信です。
売上収益が微増しているのにも関わらず営業利益がマイナス29.4%と大幅減益となっています。
これを見て、私としてはJT売上が微増なのに営業利益がマイナスは非常にまずい何かが起こったのではないかと思ったのですがその理由は同資料に記載してありました。
それは、2019年度に発⽣した医薬の⼀時⾦収⼊の剥落とあります。
どうやら昨年あった一時金収入が今期はなかったと記載しており、おそらく減益というのはJT内でも織り込み済みであったと思われます。
決算短信の方でも医薬品に関わるライセンス譲渡益が今期は計上されていません。
なので、JTの1番の問題であるタバコが売れなかったから減益というわけではないことがこちらから伺えます。
国内たばこ事業の売上
上記は国内タバコ事業の売上です。
残念ながら国内需要に関しましては全てが昨年比と比較してマイナスになっています。
今現在の日本において今後紙巻きタバコの需要が上がることはあまり考えられないのでこのまま行くと厳しいかもしれません。
ですが、JTの主な収益は海外タバコで賄っています。
なので、次は海外タバコの売上について見ていきたいと思います。
海外たばこ事業の売上
上記は海外タバコ事業の売上です。
意外にも収益は大幅な増益が見込まれています。
売上高から見て取れるように、国内販売量と比べると海外販売量の方が3倍ほど市場規模が大きいです。
市場規模が大きい海外の方が売上を伸ばしているということは意外にも業績としては悪くないかもしれません。
JTの配当金は
JTの配当金に関してがみなさんが一番気になる項目かと思います。
こちらについては今回の決算短信において記載がなかったので今の所は予定通りに154円になると思います。
利回りに換算すると7%です。間違いなく高配当銘柄といっても問題ないと思います。
ただ、JTの株価はここ数年で右肩下がりかつ配当性向も90%台なのでこの点については今後、非常に注意しなければならないポイントです。
まとめ
GOOD
・海外タバコ事業は右肩上がり
・配当金は154円の予定
BAD
・国内タバコ事業は右肩下がり
・医薬の⼀時⾦収⼊の剥落(織り込み済み)
個人的には営業利益が30%減と書いてあったのでひどい業績なのかと思いましたが、意外に悪くない決算でした。
国内のタバコ事業は確かに右肩下がりですが、海外に至ってはそれを補えるほど売上が上昇しています。
なので、JTの株主にとって一番重要な配当金に関しては今の所は減配はなさそうです。
もし他に気になることがありましたら各自四季報や決算速報を参照して調べて見てください。
以上!!!
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